長時間のデスクワークでも大丈夫!痔にいい座り方で予防する
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座りっぱなしは痔(いぼ痔)の主な原因の一つと言われています。
痔の発症を抑制するために、座りっぱなしを避けましょうと言えば答えは簡単ですが、長時間のデスクワークや車の運転など、仕事の内容から座りっぱなしの状況を避けられない人もいらっしゃいます。
そこで今回は座りっぱなしでも痔の発症リスクを抑えられる、痔にいい座り方をご紹介します。
痔にいい座り方=座りながらできる肛門トレーニング
痔の発症を抑える痔にいい座り方とは、背筋をピンと伸ばすといった正しい姿勢をとりましょうということではありません。
正確に言うならば、“座りながらの状態で、座りっぱなしの状況を作らないための座り方”です。
いぼ痔の発生の原因は最初に説明した通り、肛門周辺の静脈層のうっ血が理由です。それを座りながら緩和する方法がいくつかあるので説明します。
もっとも簡単な方法は座りながら前後左右にお尻をスライドさせること
モジモジ動いているだけのように見えるこの運動ですが、血液の循環という面ではかなり効果的で、するとしないとでは全く違った結果が生まれます。
また四六時中する必要はなく、立ち上がるのと同じように1時間に数回程度を行うのがよいでしょう。
しかしモジモジしている様子を周囲の人に見られたくないという方もいらっしゃると思います。そういった方には座りながらできる肛門トレーニングをお勧めします。
座りながらできる肛門括約筋を鍛えるためのトレーニングも効果的
肛門トレーニングは本来、肛門括約筋を鍛えるためのトレーニングであり、立って行うものですが、座りながらでも実践でき、静脈層の血流循環にも効果があります。
やり方は2種類あり、ひとつ目は“間を置かず何度も肛門を引き締める方法”です。1~2秒に1回のペースで、肛門をぎゅっと引き締め、緩和するを繰り返します。
もうひとつは“肛門の筋肉を強くゆっくりと引き締め、その状態を10~15秒キープし、力を抜いて肛門を緩めた後に再び引き締めていく方法”です。
どちらも立って行う場合は1日1回だけで良い反面、一度に5分程度続ける必要があります。
これを座りながら行う場合は、仕事の妨げにならないように1回あたりの時間を短くして、逆に1日で回数を増やすようにしましょう。
肛門括約筋の説明やトレーニングを行う際の注意点をこちらのページで紹介しているので、参考にしてみてください。
誰でもできる痔を予防する肛門括約筋のトレーニング方法
実践後は静脈叢の血流がスムーズになり、いぼ痔のリスクを大きく抑えることができます。
また同時に肛門括約筋も鍛えられますので便漏れなどその他の肛門トラブル誘発のリスクも抑えることができます。
道具を使わず、他人の目も気にすることなく行えるので、座りっぱなしでいぼ痔にならないか気になっている方はぜひ実践してみてください。
座りっぱなしが痔を引き起こす原因となる理由
いぼ痔は直腸や肛門の周辺にある静脈層と呼ばれる部位がうっ血することで、いぼ状の腫瘤が出来てしまった状態のことをいいます。
静脈層がうっ血する理由は様々ですが、座りっぱなしもその一つです。
同じ態勢をとり続けると、血液の循環が悪くなっていきます。長時間のデスクワークは、知らず知らずのうちに静脈層に負荷が蓄積されているため、痔の原因となり得るのです。
長時間のデスクワークが、痔の原因になる理由についてさらに詳しくまとめているのでもしよければご覧ください。
長時間のデスクワークが痔の原因になる
同じ態勢を取り続けることが、静脈層の鬱血を招く”と理解しておきましょう。
可能であれば、痔にいい座り方+αで1時間に1度立ち上がって軽い運動を
痔にならない正しい座り方の説明に入る前に、デスクワークの方や、車の運転をされている方でも、定期的に立ち上がることができる環境であれば、立ち上がって運動などをすることがもっとも効果的です。
目安としては1時間に1回程度で、運動といっても激しいものではなく、軽い屈伸運動や体操を行うだけで結構です。
これだけで、何もしないでいるよりも大きく痔の発症のリスクを下げることができるでしょう。
円座クッションへの過度な期待はNG
お尻の負担を減らすことで痔の発症リスクを下げることに期待されがちな円座クッションですが、使用しながらも同じ態勢を取り続けていては、クッションの効果は得られません。
先ほど紹介した痔にならない座り方と組み合わせることで効果も高まるので使用する際は座り方を意識するようにしましょう。
また円座クッションは、各種痔症状の発症後の痛みの緩和などに期待できますので、万が一痔になってしまった際は、治療と併用して使用することをお勧めします。
痔にいい座り方をマスターしたら
普段、座りっぱなしのお仕事で痔にならないかと不安に感じている方は、今回ご紹介した座りながらできる肛門トレーニングをぜひ実践してみましょう。
習慣づいてくると一層効果に期待できます。
また、万が一痔を発症してしまった場合には肛門トレーニングだけでは治すことはできず、むしろ悪化させてしまう可能性もあります。
治療の際には、再発リスクのない、ヒサヤ大黒堂の不思議膏をぜひお試しください。