女性が痔になる4つの原因と日常できる改善方法をご紹介
今や3人に1人が悩んでいると言われる痔の症状。
ヒサヤ大黒堂でも、痔に悩んでいる女性からのお悩みの声を多く頂戴しています。
さらに、それらの声は決して軽いものではなく、
排便のたびに痛みと出血があり、どんどん悪化していきます。今ではトイレが恐怖に変わり、食事も取れなくなってしまいました
ちょっと動いただけで身悶えする激痛に脂汗が止まりません。苦しみに耐える私の様子を見た夫からは“死の病”のようだと言われました
といったように、痔がいかに辛い病気であるかを改めて考えさせられるものばかりです。
痔の原因には様々あり、男女共通のものとしては
- 慢性的な便秘
- 慢性的な下痢
- 食生活の乱れ
- 免疫力の低下
などが挙げられます。
また、女性特有の原因としては
- 妊娠や出産
- ホルモンバランスの乱れ
- 間違ったダイエット
- 冷え性
などが挙げられます。
女性と男性では、痔になる原因に共通するものもあれば違うものもありますが、女性の場合は特に便秘と冷えが、痔を発症する大きな原因であると考えられます。
そこでこのページでは、女性が痔になる原因や、改善・予防のための方法、すでに痔を患ってしまっている場合の対策についてもご紹介します。
多くの女性が悩む便秘が原因でいぼ痔と切れ痔が発生しやすくなる
便秘は、各種痔症状を引き起こす大きな理由の一つです。
いぼ痔と切れ痔で痔が発症するメカニズムに違いがあるので、それぞれ簡単に解説します。
便秘が原因でいぼ痔が発生する理由は強いいきみと長時間のトイレ
いぼ痔は肛門周辺の静脈叢が強い圧力を受けて鬱血し、部分的に腫れることで形成されますが、便秘の際になかなか出てこない便を無理やり押し出そうと、強くいきむことで静脈叢が圧迫されます。
また、便秘の場合長時間トイレに座り続けることが想定されますが、肛門に負担がかかっており、同じく静脈層への圧迫につながります。
長時間のトイレが痔の原因になる理由については、痔を予防するためにトイレで気をつけるべき3つのこと ページでまとめているのでご覧ください。
便秘が原因で切れ痔が発生する理由は硬くて太い便が傷をつけること
切れ痔は肛門粘膜や肛門上皮が傷つくことで発症しますが、便秘による硬い便や太い便が排泄される際に、これらを傷つけてしまう可能性があります。
便秘は男女ともに起こりえますが、以下のように女性ならではの理由が原因となる場合があります。
女性が便秘を引き起こす原因は3種類
女性特有の痔を引き起こす原因も3つ考えられるため、そちらを次にご紹介します。
妊娠や出産
妊娠中(出産前)は一時的に血液量が増えるのに際して、身体が多くの水分を欲します。
体の水分が不足すると便が硬くなってしまい便秘の原因となってしまいます。
また出産後は赤ちゃんに授乳を行うことで、体内の水分がどんどんと失われ、妊娠中と同様に水分不足に陥り、便が硬くなってしまいます。
生理
生理によりホルモンバランスが乱れることで、便秘を誘発することもあります。
排卵後から月経前の約2週間や、妊娠初期にさかんに分泌される“黄体ホルモン”に起因するもので、黄体ホルモンは体温を上げるほかにも、体内に水分をためこむ働きがあり、ホルモンの分泌が始まると、大腸の腸壁から便の水分が吸収し、結果的に便を硬くしていきます。
間違ったダイエット
適切に行えば健康維持に有効なダイエットも、一歩間違えると体に様々な不調をきたし、痔の原因となる便秘を誘発する可能性があります。
特に間違いとして多いのは、運動を行わずに食事制限をだけを過剰に行うダイエットで、食事量が少ないと便のかさが増えないため腸管が刺激されず、便秘になりやすくなります。
またダイエットのために朝食を抜くという方もいらっしゃいますが、朝食を抜くことで便意が起こらなくなるので注意です。
これらの症状とは別に、多くの女性が悩む冷え性も痔の原因の一つです。
冷え性が原因でいぼ痔を誘発する場合もある
日本人女性の7割から8割の方が悩んでいるという冷え性も、痔を形成する大きな理由とされています。
身体が冷えることで全身の筋肉と血管が収縮する傾向にありますが、肛門周囲の血管が収縮すると、静脈層が鬱血して、各種痔の症状、特にいぼ痔を誘発させます。
冷え性は男性もなり得ますが、女性に比べて割合が低い(3〜4割)ことが特徴です。
その理由は様々ありますが、女性が冷え性を引き起こす主だった原因をご紹介します。
痔を誘発する冷え性。女性の方が発生しやすい3つの要因
男性よりも女性の方が冷え性を引き起こしやすい原因についてもご紹介しておきます。
筋肉量の少なさ
女性の体は男性に比べて筋肉が少なく、運動による発熱や血流量が少ないことが冷え性の原因につながります。
また、一度冷えると暖まりにくい性質を持つ脂肪が多いことが特徴で、慢性的な冷え性を引き起こす原因になっています。
皮膚感覚の麻痺
プロポーションを維持するためにきつい下着や靴などを着用すると、締め付けにより血行が滞り、寒さを感じる皮膚感覚が麻痺してしまうことがあります。
皮膚感覚の麻痺は、体温調節の機能まで麻痺させてしまい、冷え性の原因になってしまいます。
自律神経やホルモンバランスの乱れ
過度なストレスや、不規則な生活などを理由に、自律神経に乱れが生じると、本来はたらくべき体温調節機能もうまく動かなくなり、冷え性を引き起こしてしまいます。
またホルモンバランスの乱れも冷え性の原因になりますが、女性は男性と違って、生理や妊娠などによるホルモンバランスの変化も多いため、結果的に男性よりも冷え性になりやすいと言われています。
今現在、痔であるかどうかを確認してみる
重篤化してしまうと、とても辛い痔ですが、初期段階で認識することができれば、すぐに改善できる可能性が高まります。
ここでは痔の初期状態によく見られる症状を、セルフチェックシート形式でご紹介します。チェックの数に応じて痔の可能性が高まりますので、ぜひ参考にしてみてください。
さらに、この症状があれば“間違いなく痔”という症状についても併せてご紹介します。
初期状態の痔に見られる症状
- チェックを1つでも付けられた方
- 痔の確率“小”。もしかしたらすでに軽度の痔を患っている可能性もあります。あまり気にならないという方もできれば一度検査をすることをおすすめします。
- チェックを2〜4つ付けられた方
- 痔の確率“中”。すでに痔を患っている可能性が高いです。今は軽度の症状でも、これから徐々に悪化していく可能性がありますので、まずは医療機関などで検査をして、痔の状態を確認しましょう。
- チェックを5つ以上付けられた方
- 痔の確率“大”。高い確率 で痔を患っています。軽いように見えて、重篤一歩前のところまで、症状が進んでいると思われます。すぐに検査をして、治療に専念しましょう。
一つでもあれば痔の症状
以上のような症状がひとつでもあれば、痔がすでに重篤な症状にまで進行している可能性があります。すぐに検査や治療に務めるようにしましょう。
痔の症状が軽度な場合のこれ以上痔を悪化させない予防方法
セルフチェックなどにより、痔の症状が軽度と見られるなら、自宅にいながら症状を改善できる可能性があります。
また改善だけでなく、痔を発症させないための予防方法と使えるものもあるので、ぜひ実践してみましょう。
市販薬
軽度のいぼ痔や、きれ痔であれば、ドラッグストアなどで販売されている市販薬でも改善できる可能性があります。
注入軟膏や、塗り薬、飲み薬というふうに、薬にいくつかの種類があるので、自分の症状に適したものを選ぶようにしましょう。
痔の市販薬の選び方については、こちらのページでご紹介しているので、参考にしてみてください。
もしそれでもわからなければ薬剤師さんに相談するのも良いでしょう。
日常生活の改善
痔の原因となる便秘や冷えは、日常生活をより良いものへ改善することで予防することができます。
食事は3食リズムよくとって、内容も刺激物やアルコールを避けつつ食物繊維をしっかり取るようにしましょう。
入浴はシャワーではなく、湯船に浸かり、肛門をじっくりと温めて、鬱血を緩和するようにしましょう。
運動はストレス発散にも効果的ですが同時に血流を良くして、静脈層の鬱血を緩和させることに期待できます。
肛門トレーニング
運動が効果的と言いましたが、痔の予防として最も効果的なものが肛門括約筋トレーニングです。
肛門の引き締めと緩和を繰り返すというシンプルな運動ですが、その効果は大いに期待できます。
詳しい方法はこちらの痔の予防に効果的な肛門括約筋トレーニング紹介ページでも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
これらはあくまでも痔の症状が軽い場合の改善・予防方法です。
痔の症状が重度になっている場合は、さらに重篤化させてしまう可能性があるので、次に紹介する「痔の症状が重度な場合の対策」を取るようにしましょう。
痔の症状が重度な場合の対策
痔を放置してしまい、すでに重度になっている場合は、自分で改善しようなどとは思わず、1日も早く医療機関などで検査をするようにし、検査結果に合わせて適切な治療にのぞむようにしましょう。
病院での治療
病院で検査をした結果、症状によっては処方薬の服用だけで済む場合もありますが、中には手術(当日・入院)を勧められることもあります。
痛みや費用は伴いますが、確実に完治させるための選択肢として検討が必要になります。
不思議膏
ヒサヤ大黒堂では、痔瘻の原因は“有害な老廃物を原因とする内因性の内臓疾患”と考えています。
つまり体内に病根がある限り、いくら再発する可能性が少ない手術を選択した場合でも、再発の確率をゼロにすることはできません。
当堂の家傳薬「不思議膏」は力強い浸透力で、有害な老廃物を吸収し、手術によるメスでは取り除けないような病根を除去していきます。
一次的な症状の治りではなく、二度と再発しない根治を目指したいという方は、不思議膏をぜひご活用ください。
痔の原因を理解して、痔を発症・悪化させない!
今回は女性が痔になる原因やその改善方法について紹介しました。最初は気にならない症状でも、放置しておくと取り返しがつかなくなるのが痔という病気の恐ろしいところです。
チェックシートに1つでも当てはまった方は、症状が悪化する前に治療するように務めてまいりましょう。