おしりがずっと痛い時は痔の可能性あり!症状と治し方まとめ

おしりに感じる痛みは、痔のもっともわかりやすい症状のひとつ。

今回は痛みと痔の関係について詳しくご紹介します。

どんな痛みが、どんな時に、どれくらいの期間続くのかを知れば、自分がどんな痔を患っているのかを理解することができ、今後どのように治療していけば良いのかが、わかるようになります。

おしりの痛みの種類によって痔の症状は変わる

「ズキズキとした鈍い痛みなら“いぼ痔”かも」

「ピリピリとした鋭い痛みなら“切れ痔”かも」

「激しい痛みに加えて発熱まで伴ったら“痔瘻”かも」

といったように、おしりに感じる痛みは、痔であることを気づかせてくれるだけでなく、どんな痔を患っているのかも判断できる基準になります。

また痛みの種類だけでなく、痛みを感じるタイミングや、痛みを感じる期間も判断の材料になります。

ここからは各自症状の痛みについて

  • どういう痛みを感じるか
  • どんな時に痛むのか
  • どれくらいの期間痛むのか
  • なぜ発症してしまうのか

それぞれの特徴をもとに解説していきます。

異物が擦れるような痛みは「いぼ痔」の可能性あり

いぼ痔には肛門の内側に発症する内痔核と、肛門の外側にできる外痔核と大きく2種類に分けられ、痛みを感じるのは主に外痔核になります。

内痔核の場合、知覚神経が通っていない肛門内側の粘膜部分に発症するため痛みを感じにくいのです。

痛みを感じにくいとはいえ、そのまま放置して悪化してしまうと、外痔核と変わらない痛みを伴うようになります。

いぼ痔が原因で発生する痛みの種類

内痔核の場合は初期段階であればほとんど痛みはありませんが、放置を続けて外に飛び出すほど肥大化すると、炎症を引き起こして強い痛みを感じるようになります。

炎症した際の痛みの種類としてはズキズキとした鈍痛が特徴です、

外痔核は発症してすぐから痛みを伴います。

内痔核と違って、やや鋭い痛みが特徴で、患が炎症したり、いぼの中に血栓ができるとさらに痛みが激しくなります。

痛みが発生する原因とタイミング

外痔核ができる箇所は肛門の出口付近の皮膚で知覚神経が通っているため、少しの傷でも痛みを感じるようになります。

知覚神経が通っていない内痔核も、炎症などを原因に痛むようになります。

痛みが発生する初期のタイミングとしては排便時に便が通過する時や、患部が下着と擦れた時など。

症状が悪化すると、それら以外のシチュエーションでも痛みが走るようになり、歩くだけでも患部が擦れて辛いといった状況に陥ることもあります。

おしりの痛みが発生する期間

初期の段階であれば内痔核はほとんど痛みがなく、外痔核も排便時に少し痛む程度です。

しかし、患部が重症化すると、常時痛むようになり、完治させるまでその痛みは続きます。

いぼ痔になる原因

直腸や肛門周辺には静脈が細かく枝分れした静脈叢と呼ばれる部位があります。

この静脈叢が強い圧迫を受けるなどして鬱血し、いぼ状の腫瘤(痔核)ができた状態をいぼ痔といいます。

静脈叢は排便時の強くいきんだり、座りっぱなしや立ちっぱなしなど長時間同じ姿勢で居続けたりすることで圧迫されていきます。

裂けるような痛みは切れ痔の可能性あり

名前の通り、肛門の皮膚が切れたり、裂けた状態にある切れ痔。

いぼ痔に比べて早い段階から痛みを伴うことが特徴で、その分、痔の発症に気付きやすく、重篤化する前に治療を始めることが可能です。

切れ痔が原因で発生する痛みの種類

切れ痔は鋭い痛みが特徴です。軽度の状態でもピリピリとした痛みを感じられますが、重篤化してしまうと、まるで刃物で肛門を抉られているかのような、耐えがたい痛みを伴うようになります。

痛みが発生する原因とタイミング

切れ痔が発症するのは肛門の出口付近の皮膚です。

肛門内側の粘膜と違って知覚神経が通っているため、少しの傷でも痛みを感じるようになります。

痛みが発生するタイミングは主に排便時で、便が傷口を通過する際に、強い痛みが生じます。

また排便時に傷口に細菌が入るなどして炎症が起こることでも痛みが発生します。

どれくらいの期間痛むのか

皮膚表面の浅い傷程度の段階であれば排便時や排便後に痛む程度ですが、裂け目が抉られるほど重篤化すると四六時中痛みを感じるようになります。

さらにひどくなると潰瘍やポリープができて、肛門が狭くなる肛門狭窄という症状に発展する可能性もあります。

切れ痔になる原因

便秘による太い便や硬い便、または勢いよく出る下痢などによって、排便時に肛門に傷がつくことが原因です。

一度傷ができてしまうと、排便のたびに傷口が深くなってしまいます。

腫れを伴う痛みは痔瘻の可能性あり

痔の症状の中でも特に厄介な痔瘻。

いきなり痔瘻になるのではなく、その前段階である肛門周囲膿瘍を経て発症することがほとんどで、痛みが襲うタイミングも肛門周囲膿瘍が発症した際に起こるという特徴があります。

痔瘻が原因で痛みが発生する痛みの種類

肛門周囲膿瘍は肛門陰窩の中にある肛門腺に細菌が入り込むことで発症します。

炎症が起こり、化膿した状態で、溜まった膿によって皮膚が腫れ、圧痛や鈍痛が生じます。

痛みは腫れが大きくなる(膿が溜まる)ほどにズキズキと増していきます。

痛みが発生する原因とタイミング

肛門周囲膿瘍が痛むのは、溜まった膿が原因です。

痛むタイミングは患部に強い圧力がかかったタイミング(排便時や椅子に座った時)が主ですが、腫れが大きく広がると常に痛むようになり、苦痛から立っていられなくなることも。

また発熱を伴うこともあるという特徴があります。

どれくらいの期間痛むのか

肛門周囲膿瘍は患部を切開するか、自然に破れるなどして、排膿されると嘘のように痛みが引いていきます。

しかし多くの場合、膿の管(瘻管)が残った状態になり、肛門内にできた細菌の入り口と、膿が流れ出た皮膚の表面が1本のトンネルの様に貫通し、痔瘻となります。

排膿されてしばらくすると瘻管が閉じることがありますが、そのまま自然治癒することはなく、再び膿が溜まって肛門周囲膿瘍となり、痛みも再発します。

完治させるまで継続的に痛みがある、いぼ痔や切れ痔と違って、痔瘻は「痛みのある期間と、痛みがない期間を繰り返す」と覚えておきましょう。

肛門周囲膿瘍(痔瘻)になる原因

肛門周囲膿瘍は、肛門陰窩の中にある肛門腺に細菌が入り込むことで発生します。

肛門陰窩は小さなくぼみなので、普通は便が入り込むことはありませんが、下痢の場合にのみ隙間に入り込んでしまうことがあります。

もちろん単なる下痢であれば肛門周囲膿瘍を引き起こすことはありません。

肛門腺の付近に細菌の侵入しやすい傷があったり、体の抵抗力が弱っていたりしていると、感染を引き起こしてしまう可能性が高まります。最も痔瘻を引き起こすタイミングは“体の抵抗力が弱っているときの下痢”といえます。

痛くなったらすぐに治療! 不思議膏もおすすめ!

肛門周囲膿瘍(痔瘻)だけは市販薬での治療は困難で、基本的に手術が必要になります。肛門周囲膿瘍(痔瘻)だと発覚した際は速やかに、次のステップに進むようにしましょう。

また一時的な完治ではなく、2度と再発しない根治を目指したいという方には、ヒサヤ大黒堂の「不思議膏」がおすすめです。市販薬と異なり、痔瘻にも効果が期待できますのでぜひお試しください。

不思議膏が痔の症状になぜ効果的であるかにについてはこちらで詳しく開設しています。

まとめ

肛門周辺に感じる痛みは痔の合図! 痛みの種類に合わせて、いち早く正しい治療を行うことで重症化を防ぐことができます。

完治した後も再発防止のしない根治を目指しましょう。

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