切れ痔・いぼ痔・痔瘻の手術をしたけど再発してしまった人たちの体験談
放置すればするほど悪化する痔の症状に対して、手術で治療をする方も多いと思います。
しかし手術は万能ではなく、症状は一時的に治りますが、再発してしまう場合もあります。
このページでは、
- 実際の痔の手術の流れ
- 痔の手術前後に気になるポイント
- 術後の痛みを和らげるポイント
- 痔の症状別に手術をしたけれども再発してしまったという人の体験談
について、ご紹介します。
痔の手術をしようか悩んでいる方は、痔の手術とはどういうものなのかについて紹介しているので、参考にしてみてください。
痔の手術を行う際の病院の選び方
痔の手術は、基本的に肛門科のある病院で行われます。
肛門診療を担当している医師は多数います。
しかし、大腸の外科や内科を兼ねている先生が多いのも事実です。
より確実な手術を行いたい方は、日本臨床肛門病学会が認定する専門医のような“痔を専門とする医師”のいる病院から選ぶことをお勧めします。
痔の手術体験者に聞いた手術前後に知っておきたかった6つの質問
ここからは、痔の手術に関する、よくあるご質問にお答えしていきます。
痔の手術前に毛は剃るべき?
剃毛(ていもう)は手術部位感染の観点から本来するべきではないと言われています。
実際、手術に支障が出る場合にのみ行われるため、手術するからと言って必ず剃毛というわけではありません。
また最近では安全カミソリによる剃毛ではなく、電気クリッパーによる除毛を行うケースが多いそうです。
剃毛または除毛を行う際は医師または医療従事者の手で行われますので、自己判断で勝手に行ってはいけません。
痔の手術後の痛みのピークはいつ
痔の手術後痛みを感じることがあります。
痛みは、痔の手術時に使用した麻酔が切れ始めた頃から痛みはじめます。
痛みのピークには個人差があり、手術の当日、またはその翌日に感じたという方が多いですが、術後3、4日目にピークを迎えたという方もいらっしゃいます。
また日数とは関係なく、最初の排便時に最も痛みを感じたという方もいらっしゃいます。
個人差がありますが、総括すると術後4日以内は痛みが発生する可能性があることを覚えておきましょう。
痔の手術後、痛みが引くのはいつから
痛みのピークに達してからは、多くの場合日が経つにつれて痛みが引いていきます。
ほとんどの場合、手術後から3週間ほどで痛みはなくなります。
しかし痛みが引いたからと言って、傷口が完全に治っているわけではありませんので、日常生活では注意しましょう。
腫れが引くのはいつから
痛みと同じように、日が経つにつれて腫れも引いていきます。
しかし、痛みがなくなってからも腫れだけが残るといったケースがあります。
痛みがなくなってから最大2週間以上も腫れが 続くこともあります。
1ヶ月立っても腫れが引かない場合は、手術を受けた病院で相談してみるとよいでしょう。
痔の手術後、お酒はいつから飲んでいいのか
お酒(アルコール)は手術後3週間以降であれば、少量ずつ飲んでも構いません。
ただし、アルコールは下痢の要因になりやすいので、注意が必要です。
我慢できるのであれば、傷が完全になくなるまで控えた方が良いでしょう。
またお酒を飲んだ結果、痛みがでたという場合も控えるようにしましょう。
痔の手術後、運動はいつからしていいのか
傷が完全になくなるまでは、控えるようにしましょう。
手術から1ヶ月から1ヶ月半もすれば、傷はなくなるため、運動しても問題ありません。
「ゴルフは?」「マラソンは?」とスポーツ別に質問されることもありますが、基本的にどんなスポーツでも問題ありません。
痔の手術後の痛みを和らげる方法
痔の手術後は、麻酔が切れるとどうしても痛みが発生します。
手術後は医師の指示に従って無理のないように生活することが大事です。
夜眠っているときに痛みを感じた場合は、体勢を横向きに変えて、なるべく肛門に力を入れないように寝ていると楽になります。
眠れないほど強く痛むようであれば、痛み止めを使うこともお勧めします。
痛み止めの服用は睡眠時以外も同様です。
また入浴によって血液の循環を良くすることで痛みを和らげるという方法もありますが、かえって痛みが増すようであれば、すぐに止めるようにしましょう。
いぼ痔・切れ痔・痔瘻の手術を受けたものの、その後再発してしまった人の声
痔の手術についての解説は以上の通りです。
ここからはヒサヤ大黒堂に寄せられた声の中から、せっかく手術を行ったのに、痔が再発してしまった方々の体験談をご紹介します。
医者に促されるまま3度手術を受けるも、再発を繰り返した福岡県在住のSさん(女性)の場合
痔の手術をした結果3度再発してしまった人の声をご紹介します。
30歳を過ぎた頃から排便時に時々脱出し、出血するようになりました。しかし痛みがなかったので、具合の悪い時だけ市販薬を使い、簡単な治療ですませていました。
それから10年ほどして肛門の周りに次々といぼができ、排便時に血が音を立てて噴出し、便器を真っ赤に染めるようになりました。
お医者さんで見てもらうとすぐに手術を勧められ、私も手術をすれば治ると思っていたのでその指示に従いました。
手術自体はともかく、麻酔が切れてからの痛みは本当に大変でした。それでも“これで治った”という安心感がありました。しかし手術から15年ほど経過したころに再び肛門の周りにいぼができて、出血するようになりました。
今度のいぼは肛門の内部にまで広がっていました。お医者さんに見せた際に過去に一度手術をしていてもこうなったとお断りしたのですが、「今は医療が進んでいるので、以前のようなことはない」と説得されて、やむなく再手術を受けました。
しかし結果は全快とは程遠いものでした。後遺症なのか、排便もスムーズにできないような状況にもなってしまいました。
それから1年後、泣く泣く3回目の手術を受ける羽目になりましたが、結局その手術でも治ることはなく、すぐに再発…。
何度手術をしても再発を繰り返す痔に、すっかりお医者さんのことが信じられなくなりました。
切れ痔の手術をし、再発した人の体験談(新潟県在住・Kさん・男性)
切れ痔が悪化した状態で手術をすると、一時的な症状の治りはありますが、再発してしまうこともあるようです。
私が痔に気づいたのは33歳の頃でした。
飲み過ぎも多少影響したのかもしれません。排便すると時々肛門が痛み、出血したのです しかしその時は痔がひどい病だと思いもせず、薬を使えば何とかなるだろうと軽く考えていました。
とりあえず医者に診てもらおうと病院へ行き座薬と舌下錠をもらって治療しました。この時は病状が治まったので安心していましたが、7年後また排便すると出血をして、痛むようになったのです。
その時の私は手術さえすれば完全に治りきるだろうと思い込んでいたので、医者に勧められるままに迷うことなく手術を受けました。その後一週間ほどはとても痛くて辛いものでしたが、この痛みに耐えれば治ると信じ、痛みが落ち着いた時には、今度こそ本当に治ったのだと思い喜んでおりました。しかし、現実はそう甘くありませんでした。
次第に肛門に違和感を覚えるようになり一年もたたないうちに再発したのです。以前と同じように排便をすると出血し、痛むようになり、その上脱出まで加わりました。いつも何か肛門に物を挟んだような感じがしてスッキリせず、おまけに肩こり腰痛も併発し、不快な毎日でした。
手術が最後の手段だと考えていただけに、さすがの私もこれは大変な病になってしまったと気づくと同時に、この先何年持ちと付き合っていかなければならないのかと思うと大変なショックでした。
痔瘻の手術をし、再発した人の体験談(山形県在住・Iさん・男性)
痔瘻は痔の症状の中でも最も厄介な症状です。
手術しても再発することもあるので、注意が必要です。
痔を自覚したのはまだ若い頃でした。排便時に出血と痛みを感じるようになり、次第にその頻度が増して行きました。薬局で薬を求め、手当てしましたが、痛みで和らぐのはその時だけで、また繰り返します。
いつまでも治ることはなく、それどころか悪化して、肛門の脇が化膿して腫れ上がり、下着にこすれると激痛が走りました。
膿が溜まってくるとさらに酷くなり、足を一歩踏み出すだけで頭まで突き抜ける痛みが襲い、下半身が痺れます。一度排膿されるとしばらくは楽になりますが、これの繰り返しです。
特に辛かったのは排便時と車を運転する時で、毎日のトイレが怖く、車の運転にはクッション置いて凌ぎました。
ついに歩くのも不自由になり、専門病院で診てもらうと、医師は「肛門周囲膿瘍で手術しないと大変なことになる。人工肛門にしなければならないかもしれない」と言いました。
さすがにショックで、仕方なく手術を受けました。術後、痛みを感じることはありましたが、そのうちなんとなくうやむやになり、痔のことは忘れかけて過ごしておりました。
ところが手術をして数年経ってから、突然激痛に襲われたのです。火で焼かれるような痛みでとても我慢できません。
膿も出てきて、これは間違いなく再発だと実感しました。止むなく再手術をしてもらいましたが、何年か経つとまたぶり返しです。もう手術は金輪際ごめんだと思いました。
痔の手術を受けた方、みなさんが再発することはありません。
しかし、このような方もいらっしゃることはご理解されておいた方がよいかと思います。
では、なぜ手術をしても、再発してしまうことがあるのでしょうか?
痔の手術における失敗?手術しても完治しないことがある理由
「手術したのに、痔が再発した。手術は失敗だったの?」
という声をよくお聞きしますが、手術は決して失敗だった訳ではありません。
ヒサヤ大黒堂では、痔とは細胞の働きが劣化して代謝機能が衰え、有害な老廃物が蓄積した結果によるものと考えています。
手術による治療は痔の根本原因から治す「根治」ではなく、病変部を切除することによる「症状の収まり」です。
痔の病変組織は粘膜や筋肉、骨など皮下組織から骨髄まで埋没し、メスでも取り去ることができないほど、細かい網の目の様に食い込み、さまざまな痔の症状を発現させているのです。
言い換えれば健康な部分と病的な部分がはっきりと形を成して存在しているのではないということです。
いかに現代医学が進歩した今日でも、細かい網の目の様に食い込んでいる病変組織だけをメスで取り除くことなど不可能に近いといえるでしょう。
最近では医療器具の発達により手術の方法も変革が起こっています。痔の手術においては日帰り手術がさかんに取り上げられ、術後の治療日数も短縮されつつあります。
しかし一番大きな問題は、手術では痔の病根を完全に取り除くことができないことによる再発です。原因から正さなければ、もう一度同じ症状が起こるのは必然です。
最近では“時代が変わって今の手術なら再発しない”という意見もありますが、残念ながら再発の可能性が0になることはありません。
手術をしないといけなくなる前に放置せずに早期治療を!
今回は痔の手術についてのポイント及び、手術後に痔が再発してしまった方のエピソードをお届けしました。
手術によって再発するかしないかに関わらず、まずは手術をしなくてもいいように、痔が発症してしまった際は、必ず放置せずに早期治療を行うようにしましょう。
また過去に痛みと時間とお金と引き換えに手術をしたにもかかわらず、痔が再発してしまったという方や、手術をしても再発する可能性があることに不安を覚えている方は、メスを使わずに、痔を根本から治療するヒサヤ大黒堂の不思議膏をぜひお試しください。
不思議膏については、こちらのページで紹介しているのでご覧ください。