要注意!痛くはないけれど、痔の可能性がある症状一覧

いぼ痔が肛門の外にできる外痔核や、肛門表面に裂傷ができる切れ痔は、激しい痛みや鋭い痛みを伴うために、気づきやすく、治療にも専念しやすいです。

一方、肛門の内部にできる内痔核は痛みが伴わないため、気づいた時には悪化しているということも。

今回は厄介な内痔核を早期に発見するための注意点をご紹介します。

そもそもなぜ内痔核は痛みを伴わないのか?

内痔核の発覚が遅れてしまう最大の理由として「痛みが無いこと」がありますが、ほかの痔と違ってなぜ痛みを感じないのか。その理由は内痔核ができる場所にあります。

内痔核が発症するのは肛門の内側、歯状腺より上の直腸粘膜と呼ばれる場所です。

内痔核 できる場所

直腸粘膜の組織には痛みなどを伝える感覚神経(知覚神経)が通っていないため、痔を原因とした痛みをほとんど感じることができないのです。

内痔核が悪化するとどうなる?

痛みがないのであれば放置してもよいというわけではありません。

痔の恐ろしさは、自然に治らないことはもちろん、放置するほどに悪化していく病であることです。

内痔核も例外ではなく、むしろ初期段階では痛みがない分、発覚した時にはほかの痔に比べて、かなり重症化しているというケースが多いです。

内痔核はほかの痔症状と異なり、明確な進行度が設定されているのが特徴です。Goligher(ゴリガー)分類と呼ばれるもので、Ⅰ度~Ⅳ度まで4段階まであり、数字が上がることに深刻さが上昇していきます。

進行度別の症状について簡単に説明しますと、

Ⅰ度
内痔核が肛門内にとどまっており、軽い出血を伴うことはあるものの、ほとんど痛みが感じられない状態
Ⅱ度
内痔核が大きくなり時折肛門の外に飛び出すようになります。出血量が増えたり、粘液で下着を汚すようになるほか、徐々に鈍い痛みを伴う
Ⅲ度
内痔核がしょっちゅう外に飛び出すようになり、指で押し戻さないと肛門内に戻らなくなります。出血と痛みがどちらも我慢できないほどにまで強まる
Ⅳ度
内痔核が肥大し、肛門の外に完全に飛び出して、指で押しても戻らなくなります。便器を真っ赤に染めるほどの出血と、立っていられないほどの激痛が伴う

悪化しすぎた内痔核を原因に「トイレに行くのが怖くなった」「夜眠れなくなった」「仕事に集中できなくなった」という声が上がるように、日常生活にも支障をきたすようになります。

こんな症状が出たら内痔核の可能性あり!

痛みが伴わないなら気づかなくても当然では?と思われるかもしれませんが、実際には痛み以外の様々な症状から、内痔核の発症に気づくことは可能です。ここでは内痔核の可能性がある症状について説明します。

突然の出血

主に排便時に肛門内部からぽたぽたと血が出てきた場合、内痔核の可能性が高まります。

出血している時点で痛みを伴うのでは?と思われるかもしれませんが、先ほどもお伝えした通り、直腸粘膜には感覚神経(知覚神経)が通っていないため、たとえ出血していても痛みを感じることはほとんどありません。

血がぽたぽたと出ているのであれば分かりやすいですが、初期には微量の場合もあります。ペーパーに血が付着している可能性もあるので、排便時は毎回トイレチェック(観便)を行うのが良いでしょう。

また、出血に合わせて肛門にピリッとした痛みが走った場合には、内痔核ではなく、切れ痔が疑われます。いずれにしても痔の症状の可能性が高いので、速やかに検査をする必要があります。

黒ずんだ便

便が黒ずんでいたり、赤っぽく見える場合は、内痔核から出た血が便に混ざっている可能性があります。

出血に比べると分かりづらいですが、体内から発せられる重要なメッセージですので、見逃さないようにしましょう。

先ほど紹介した“突然の出血”と合わせて、毎回のトイレチェック(観便)を行うことで、気づける可能性が高まるので、ぜひ実践しましょう。

肛門に物が挟まったような感覚、残便感


内痔核は肛門内部の静脈叢が鬱血して発生した腫瘤であるため、発症後は常に肛門に物が挟まったような感覚になることも。

特に排便時には、肛門内部に便がまだ残っているような感覚(残便感)が伴います。

特に痛みがないため、放置してしまいがちですが、わかりやすい内痔核の初期症状であるため、違和感を感じた時点で検査をすることが望ましいです。

違和感に気づいたら放置せずに、必ず検査・治療を!

今回紹介したように、痛み以外にも内痔核に気づくタイミングはあります。

出血を放置すれば、最初はポタポタ程度だったものが、シャーっと勢いよく出るようになったり、肛門に異物(内痔核)が挟まっている状態を放置すれば、やがて痔核が外に飛び出す(脱肛)ようになります。

早期に対応していれば、簡単に治っていたかもしれない内痔核も、ここまで進行してしまっては、完治までにかかる時間は長くなり、症状によっては手術を避けられないという状況にもなるので、紹介した症状に気づいた段階で治療をはじめましょう。

また、違和感程度であっても、必ず検査をし、痔であった場合には早期に完治を目指すようにしましょう。

痔の可能性がある症状を理解したら

日頃意識することで、痔の症状を早急に発見することができます。

痔かなと思ったらすぐに診察をして、悪化する前に治療するようにしましょう。

また、一時的な症状の治まりではなく、再発しない根治を目指したい方は、ぜひヒサヤ大黒堂の不思議膏をお試しください。

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