痛い・かゆい・出血!切れ痔を放置することで悪化する症状と自宅での治し方
痔の中でも特に女性に多いと言われる切れ痔。
切れ痔は、痛みや出血、かゆみを伴い、放置することで重篤な症状へと発展する可能性もあるため、初期段階での治療が極めて重要です。
このページでは、軽度の切れ痔と、重度の切れ痔それぞれの症状の特徴を解説すると共に、自宅で治すための方法をご紹介します。
「切れ痔かな?」と悩み始めた方から、症状の悪化により生活に支障がで始めた方でも参考にしていただける情報をご紹介します。
痛み・出血・かゆみ!切れ痔と気づきやすい3つの症状
他の痔と比べて、発症していることに気付きやすいとされる切れ痔。
正しく症状の特徴を理解することで、よりスムーズに治療へと進むことができます。
ここでは切れ痔の特徴である、
- 痛み
- かゆみ
- 出血
の3つの症状を、軽度のものと重度のものを比較しながらご説明します。
切れ痔の痛みは放置すると悪化していく
- 軽度の切れ痔の痛み
- 切れ痔は軽度のものでも、ピリピリとした痛みを感じることが多く、排便の最中はもちろん、排便後にもすぐに痛みが治まらないなど不快感を伴う
この痛みがあるおかげで症状の発覚が他の痔に比べて早く、早期治療を始めることができると言えます。
痛みに気づいた段階で治療しないと、症状はどんどん悪化していきます。
- 重度の切れ痔の痛み
- 痛みに気づきながらも放置して、重篤化してしまうと、最初は我慢できた痛みが耐えられないほどの痛みに変わる
ヒサヤ大黒堂に相談に来られた患者様の中には「患部を刃物で切られるような痛み」と表現された方もいらっしゃいました。
もはや“生活に支障が出る”なんてレベルでは済まされません。
切れ痔は、ピリッとした痛みを感じることが多く、排便後にも痛みや痒みが治まらないなど不快感が続きます。
症状の発覚が他の痔に比べて早く、早期に治療を始めれば重篤化する前に治せる可能性が高いと言えるでしょう。
切れ痔の出血は、放置すると出血量が増加していく
痛みと同じく、切れ痔は軽度であっても出血を伴うケースがほとんどです。
- 軽度の切れ痔の出血
-
最初はじんわりと血が滲み出る程度ですが、排便時にトイレットペーパーに血が付着していたり、排便後に下着に血がついていたりするため、発症に気付きやすいという特徴があります。
出血に気づいた段階で治療しないと、症状はどんどん悪化していきます。
- 重度の切れ痔の出血
- ドバドバと血が流れ出すほど出血するようになります。ひどい場合には便器を真っ赤に染め上げるほど噴出することもあります。
切れ痔が重篤化すると、最初はじんわり滲み出る程度の出血が、このような出血量になってしまいます。
慢性的な出血は、貧血を引き起こす要因にもなるため、とても危険です。
軽度な出血が確認されれば、治療を始めるタイミングともいえます!
切れ痔のかゆみは我慢が大事。掻き毟ると症状が悪化する原因に
かゆみについては、軽度も重度もありません。
いぼ痔や痔瘻の場合、痔核から出る分泌液や血液、または瘻管から出る膿が肛門に付着することで、かゆみを伴うことがあります。
一方、切れ痔の場合は特殊で、切れ痔の患部が治りかけの際にかゆみを伴うことがあります。
注意すべきはこのタイミングで掻き毟ったりしないことです。
もし、強い刺激により傷口を開いてしまうと、再び切れ痔を発生させてしまうことになるからです。
また、ただ再発させるだけでなく、より傷口を広げて、重篤化させてしまう恐れもあります。
このように、切れ痔は痛み・出血・かゆみと早期に気づきやすい症状の特徴があります。放置すると生活に支障がでるほど悪化していく為、軽度な症状のタイミングで治療を心がけましょう。
切れ痔になる原因を画像付きで紹介
切れ痔は排便時に発生することの多い痔症状です。
切れ痔が発生するメカニズムや、切れ痔を放置することで重篤化していく様子を、画像を使って紹介します。
- 便秘による太い便や硬い便、または勢いよく出る下痢などによって、排便の際に肛門に傷が生まれ、痛みや出血を伴う
- 放置することで、もともと浅かった傷口が、深い傷へと変わり症状が悪化
- 傷口が慢性化して、潰瘍状態になり皮膚が膨れ上がって肛門狭窄などを引き起こす
- 痛みが悪化したことで排便を我慢しさらに便秘に。傷を負ったまま再び①の状態に
このように切れ痔はどこかできちんと治療しない限り、永続的に悪化しつづける恐ろしい病気です。
治療のタイミングが早ければ早いほど、処置も楽に行えますので、切れ痔だと気づいたらすぐに治療に取り掛かるようにしましょう。
自宅でできる切れ痔の治し方
他の痔と比べて、発覚までが早い切れ痔。
治療に入るまでの初動が早ければ自宅で治すことも可能です。
ここでは、自宅での治療方法について具体的に解説します。
市販薬での切れ痔の治し方と使用の際の注意点
軽い痛みや出血程度の切れ痔であれば、市販薬で治せる場合があります。
薬を選ぶ際は注入軟膏ではなく、外に塗る軟膏タイプを選ぶようにしましょう。
治りかけの切れ痔はかゆみを伴いますが、かゆみの症状に対しても効果的です。
一方、同じ市販薬でも注意すべきは、痛み止めなどの内服薬の使用です。
これ単体で使用していると痛みを鈍らせるうちに切れ痔の症状を進行させてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
食事・運動・トイレ!生活改善による治し方
切れ痔は便秘や下痢などが原因で発生します。
それらを予防するために、生活習慣を改善することでも、快方に向かう可能性が高まります。
どれも簡単に実践できることなので、切れ痔発症時はもちろん、痔が発症していない平常時でも取り入れるように心がけましょう。
まずは、食事です。
切れ痔を治している最中にも、便秘による硬い便や太い便、下痢などが続いている限り、一向に完治に至りません。
便秘や下痢は食事を原因とする場合も多いため、食生活を改善することが、早期の完治につながります。
- 食事
- 食物繊維をしっかり摂取し、アルコールや香辛料などの刺激物をできるだけ控えましょう。
-
食事のリズムも重要です。就寝中に空っぽになった胃は朝食を摂ると大腸にぜんどう運動を(収縮)を促す信号を送るため、便通が悪い方が朝食をとらないと、腸の機能が働きにくくなります。
1日3食規則正しく食事をすることも重要です。
次に、運動です。
慢性的な運動不足は免疫力を低下させ、切れ痔の原因となる便秘や下痢を持続させたり、新たに誘発する恐れがあります。
- 運動
- 日々適度に運動することで、免疫力を高めて、切れ痔になりにくい身体作りを目指しましょう。
- 1回だけの激しい運動では、かえって体に大きな負担をかけてしまい、逆に免疫力の低下させてしまう要因となるので、ストレッチやジョギングなど軽い運動を短時間ずつ行いましょう。
排便後のお尻は丁寧に拭く必要がありますが、強く拭きすぎると、かえって皮膚を傷つけて切れ痔を悪化させたり、新たに誘発してしまう可能性があります。
排便時も気をつけましょう。
- トイレ
- 排便後は紙で押さえるように優しく拭くようにしましょう。
- 温水洗浄機を使用する際も同様に、水流は弱めに設定し、洗い流した後はしっかりと乾かすことが大切です。
では、次に既に切れ痔になっている方は、治療をはじめるとどれくらいで治るのか?
治療期間の目安についてもご紹介します。
軽度な切れ痔の場合は、10日程度で治ることも
軽度の切れ痔であれば市販薬を使用して10日程度で完治、または改善に向かうでしょう。
もし10日を過ぎても変わらず痛みが続くようであれば、すでに重篤化している可能性が高いです。
速やかに市販薬での治療を止めて、本格的な治療に臨む必要があります。
切れ痔の病院での治療方法
軽度の症状であれば自宅治療も可能な切れ痔ですが、治療を後回しにしてしまったり、何も対策せずに放置してしまうと、症状が悪化して、最悪手術が必要になる場合もあります。
ここでは病院での治療方法についてご紹介します。
病院では何科で診てもらうのか?
市販薬では治らない重い切れ痔になってしまった際、真っ先に行うべき行動は病院での検査です。
病院では、切れ痔がどのような症状であるかを正しく診断してもらい、どのように治療を進めるべきかなど今後の方針が定まります。
肛門科・肛門外科を訪れるようにしましょう。
近くの病院に肛門科や肛門外科がない場合は、外科または消化器外科を受診するようにしましょう。
切れ痔の手術方法
病院では基本的に外来措置で治療を進めていきますが、症状の度合いによっては手術を勧められる可能性があります。
代表的な手術方法は以下の3つです。手術の内容と治療期間と合わせて紹介します
- 用手肛門拡張手術
- 切れ痔によって引き起こされた軽度の肛門狭窄を改善するための手術
- 入院期間:日帰り
- 内括約筋側方皮下切開術
- 肛門括約筋の緊張が強いことが切れ痔の原因と判断され、慢性的に切れ痔ができる場合に行われる手術
- 入院期間:日帰り〜3日前後
- 皮膚弁移動術
- 切れ痔が慢性化して潰瘍や肛門ポリープ、見張りイボが形成されたり、さらに肛門狭窄がひどい場合に行われる手術
- 入院期間:1週間〜10日前後
入院が必要な手術もあり負担が大きくなりますね。
手術後も合わせどれくらいで治るのか?目安についてもご紹介します。
手術を要する切れ痔はどれくらいの期間で治るのか?
手術を行ったらすぐに完治するというわけではありません。
基本的には術後10日は安静にする必要があります。
切れ痔が治るまで、入院期間と合わせると2週間近くかかってしまうことがわかります。
また、手術をしたとしても、生活習慣を改めないと、数年あるいは数カ月以内に痔が再発する可能性があることに注意してください。
実際、切れ痔を放置してしまった人は、本当に苦労をされている方が多いです。
切れ痔を放置し続け、重篤化してしまうと、どれほど辛いのか。切れ痔が重症化してしまった人の声を次にご紹介します。
切れ痔を放置してしまい重症化した人の体験談
ヒサヤ大黒堂の不思議膏で根治された患者様の中から、かつて重い切れ痔に苦しめられた方々の声をご紹介します。
「排便のたびに噴射するように飛び散る血。肛門に真っ赤に焼けた鉄棒を突っ込まれたかのような苦痛でした。貧血のためか排便後にはめまいがし、動機や息切れもひどく、身体が硬直してしまい、しゃがんだまま30分以上もトイレから出られないこともしばしばでした」
(Uさん:60代男性)
「真っ赤な血を見た時は命が縮む思いでした。排便の度に大量の出血と脈打つような激痛です。夜中も痒みで休めず、朝まで苦しみぬかねばなりません。トイレに行くのが怖くなり、食事ものどを通らなくなりました。仕事に身の入らない暗い毎日で、何事にも悲観的に考えるようになり、生きる喜びさえ奪いさられてしまうようでした」(Oさん:60代男性)
「排便時の出血が日増しに多くなり、血がポタポタと滴り落ちたり、シャーと飛び散って便器を汚すほどになりました。さらに硬い便が出る際は、肛門を抉られるような痛みが起こり、痛みが排便の後まで続くので、脂汗を流してその場でうずくまってしまうこともありました」(Kさん:女性)
これら以外にも、切れ痔が重症化して悩まされた人の声をこちらのページにまとめているので、自分がどの症状に当てはまるかわからない方は「切れ痔の症状で悩んでいる人の声」をご覧下さい。
切れ痔の対策は早期発見をして、自宅で治るうちに治療すること!
痔の中でも軽い症状と勘違いされがちな切れ痔ですが、他の痔と同じく重篤化すると手をつけられないほど悪化してしまう恐ろしい病気です。
幸い、他の痔と比べて発覚までが早く自己診断しやすいという特徴があります。
もしも切れ痔かなと思ったら、すぐに自宅治療を実践して、早期の治療を目指しましょう!
一度完治させても繰り返し再発する可能性があるのが痔の厄介な特徴でもあります。
一時的な症状の治まりではなく、病根を元から断つ根治を目指す際には、ヒサヤ大黒堂の不思議膏をぜひお試しください。