家庭でできる痔の痛みを一時的に和らげる正しい方法

激しい痛みや、鈍い痛み、我慢できない痒みなど、様々な不快な症状をもたらす痔。

痛いと感じた時には、症状に合わせた治療をすることが最善の方法ですが、自宅で応急処置的な対応をしたい気持ちもわかります。

間違った方法で処置をすると、逆に痔の症状が悪化してしまう可能性もあるため、このページでは家庭で実践できる、“痔の不快な症状を一次的に和らげる正しい方法”をご紹介します。

痔の症状別に違う、激しい痛みに襲われた際の対処方法

突然激しい痛みに襲われた際は、自宅にいるのであれば、まずベッドや布団で横になるなどして安静にすることが大切です。

痔の痛みを感じた時すぐに安静にしなければならない理由は、人間は痛みがあると体が硬直状態になりやすく、逆に肛門に力が入り、ますます痛みが強くなってしまうからです。

あおむけや、うつ伏せではなく、横になったほうが良い理由は、膝を曲げやすくするためです。

ゆっくりと膝を曲げて、全身の力を抜き、おしりに力が入らないように注意しましょう。

リラックスした状態がキープされると、自然と痛みが落ち着いてきますが、原因が痔症状である限り、完全に治まることはありません。

さらに痛みを和らげるためには、一歩進んだケアが必要になります。痛みの原因となっている痔症状ごとに、ケアの方法が異なるので注意が必要です。

いぼ痔・切れ痔を原因とする痛みの場合は、ぬるま湯で温めるのも一つの方法

じんじんと痛むいぼ痔や、ひりひりとした痛みの切れ痔の場合は、入浴によって肛門を温め、血行促進を行うことで、痛みが和らぐ可能性があります。

入浴の際に気を付けるべきは熱いお湯ではなく、ぬるま湯にすること。また刺激の強いシャワーではなく、負担の少ない半身浴にしてゆったりと浸かることです。

入浴できないほどの痛みの場合は、安静状態のまま温めた濡れタオルを患部に当てたり、服の上から使い捨てカイロを当てるなどして、血行促進を行うと良いでしょう。

肛門周囲膿瘍を原因とする痛みの場合は、冷やす

肛門の周囲が熱を持って赤く腫れあがっている際は、痔ろうの原因である肛門周囲膿瘍の可能性が高いです。

いぼ痔や切れ痔と異なり、温めることでさらなる悪化を招くので、逆に患部を冷やすようにしましょう。

患部にタオルをあててその上から氷袋などで冷やすとよいでしょう。

万が一、ケアの途中で腫れがつぶれ、膿が出てきた際には痛みが引くこともありますがそのまま放置せず、座浴などで肛門周辺を清潔にするようにしましょう。

痛みを和らげる方法は真逆になるので、痔の症状を理解することから始める

痔の症状によって痛みを和らげる方法が真逆ということがわかりますね。

痔の症状が判断できない場合は、こちらに痔の症状についてまとめているので判断する際の参考にしてみてください。

どちらのケアも痛みを和らげるのに効果的ではありますが、あまりに痛みがひどい場合は痛み止めを併用することもおススメします。

また、もし痛みの他に出血をしている場合には、まずは出血が止まってからケアを行うようにしましょう。

出血を止める方法については次の項でご紹介します。

肛門から出血した際の対処方法

肛門から突然出血した場合は、まずは慌てず落ち着いて、出血を抑えることから始めましょう。

トイレットペーパーに血が付着する程度のものから、勢いよく出血する場合まで出血の度合いは異なります。

どちらの場合も、トイレットペーパーやティッシュ、コットンなどやわらかく血を吸収しやすい素材のものを手に持ち、圧迫を加えつつ肛門を押さえましょう。

その時の態勢は先ほど紹介した「激しい痛みに襲われた際の対処方法」と同じく、横になって膝を軽く曲げた状態が好ましいです。

出血が止まっても油断せず、痛みが伴うようであれば「激しい痛みに襲われた際の対処方法」へとステップを進めてください。

また、出血がさほど激しくなくとも、黒ずんだ血の場合には特に注意が必要です。

鮮血はいぼ痔や切れ痔を原因とすることが多いですが、血が黒ずんでいる場合は大腸などからの出血の可能性が高まります。

大腸がんなど怖い病気の可能性も含まれるため、早急に検査をすることをお勧めします。

肛門が脱出した際の対処方法

いぼ痔が原因で排便時に肛門が脱出してしまった場合の対処方法です。

急な脱出に慌てて勢いよく戻そうとすると、患部を傷つけて、出血を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

脱出してしまった際にはまずは肛門周辺を清潔にし、便器に座った状態のまま指でゆっくりと肛門の中に押し戻すようにしましょう。

座ったまま戻らない場合でも、指で抑えながら立ち上がるとスムーズに肛門内に押し戻すことができます。

なかなか戻らない場合は温水洗浄便座機能を使って一時的に肛門を温めてから押し戻すとスムーズにいく場合があります。

ただし、それでもなかなか戻らない場合には無理に押し込もうとしないでください。

痔の脱出加減によって痔の深刻度は違います。

こちらのページで痔が肛門から脱出してしまった場合の対処方法と、痔の深刻度について紹介しているので、よく肛門から脱出してしまう方はご覧ください。

肛門が痒みに襲われた際の対処方法

夜も眠れないほどの痒みの原因は、痔以外にも様々あり、原因ごとに対処方法も異なります。

自分の痒みがどのような症状であるかを理解したいうえで正しいケアを行いましょう。

べたべたした痒みの場合

脱出したいぼが下着でこすれたり、いぼを伝ってきた粘液や、痔ろうなどを原因とする膿が付着することで、肛門周辺がべたついてかぶれ、痒みを伴うことがあります。

排便後には肛門を丁寧に拭き、べたつきがとれるまで温水洗浄便座を使用するようにしてください。

また肛門周囲についた水分をしっかりふき取るようにしましょう。

かさかさした痒みの場合

温水洗浄便座を原因とした痒みの可能性が高いです。

意外と思われるかもしれませんが、肛門は清潔にしなければならないのと同時に、洗いすぎてもいけません。

その理由は長時間水で洗浄し続けると、皮膚表面の必要な油分やバリア機能、うるおいを保つ常在菌まで流してしまい、結果的にかぶれや湿疹を引き起こしてしまうからです。

温水洗浄便座を正しく使用するように心がけましょう。また痒みを止める際には、痒み止めの軟膏などを塗り、刺激を与えないようにしましょう。

じとじとした痒みの場合

肛門のしわの中に軟便が入り込むなど、肛門が不潔な状態になっている可能性があります。

排便後に温水洗浄便座を正しく使用したり、肛門を丁寧に拭くことを習慣づけるようにしましょう。

痒みを止めるには痒み止め軟膏の使用をお勧めします。

肛門のかゆみについてのさらに詳しい対策方法は、こちらのページで紹介しているのでご覧ください。

あくまでも応急処置、必ず治療を行うこと

痔が原因となって発生する激しい痛みや不快な症状が発生した場合は症状を見極め、症状に合わせた応急処置方法を行い、痛みが和らいでからきちんと正しい治療を行いましょう。

今回ご紹介した方法はあくまでも家庭でできる一次的な応急処置であることを忘れてはいけません。

痔は放置するたびに、悪化し続ける厄介な病気です。悪化すればするほど治療も困難になりますので、発覚次第、すぐに医療機関での検査をし、治療に臨むようにしましょう。

また、痔は一度完治しても、数年以内に再発する可能性の高い病気でもあります。

治療の際には一時的な完治ではなく、病根を元から絶つ根治を目指せるヒサヤ大黒堂の不思議膏をぜひお試しください。

痔の痛みを和らげる方法を理解したら

痔による痛み・出血・痒みは、適切な応急処置を行うことで抑えることができます。

しかし、それはあくまでも一時的なもの。痔は放置すればするほどに、悪化し続けていきます。

1日でも早く治療に専念し、根治を目指しましょう

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