痔の予防につながるトイレ後の正しいお尻の拭き方と注意点

痔を予防するためには、普段から肛門付近を清潔に保つことが重要です。

特に排便後、お尻を正しく拭くことが大切ですが、もしも誤った拭き方を続けていると逆に痔になりやすい状態になりかねません。

痔の予防につながる、お尻の正しい拭き方について解説します。

お尻が不潔な状態だとさまざまな痔症状の原因となる

肛門付近は、常日頃からしっかりと清潔にしておくことで痔の発症リスクを下げることができます。

最も肛門が汚れるのは、やはり排便時であり、多くの人は排便後にトイレットペーパーで拭かれていますが、肛門周辺に便のカスが残っているとどのようなことが起こるのでしょうか。

代表的なものとしては、便の残りカスが原因となり肛門の周りが痒くなる肛門掻痒症が挙げられます。

痒さによる不快感から我慢できず、爪を立てて掻いてしまうと、それが傷となって各痔症状の誘発につながってしまう可能性があります。

また、肛門のくぼみ(肛門腺窩)などに拭き残した便が入ってしまうと、そこから菌が入って痔瘻などを誘発する危険性もあります。

痔の予防のためにもお尻(肛門)は常に清潔に保つ必要があります。

毎回お尻は丁寧に拭いている方もいらっしゃると思いますが、次の「お尻の正しい拭き方」を参考に、改めて見直してみてはいかがでしょうか。

痔を予防するためのお尻の正しい拭き方

排便後の肛門患部は有害な老廃物により弱っていますので、拭き取りの際には決して強くこすらず、トイレットペーパーで押さえながら優しく拭くようにしましょう。

もし汚れが取れていないか心配なのであれば、トイレットペーパーを手のひらに5枚以上巻き取って、清潔な温水に少し浸してから肛門口を優しく押さえるようにしましょう。

その行為を数回繰り返して、肛門口の壁の奥の大便まで取り除けば、温水便座による温水と水圧を利用した洗浄よりも行き届きます。

また、温水に浸したトイレットペーパーでお尻を拭き終わった後には、乾いたトイレットペーパーで表面に残った余分な水分を拭き取り、乾かす必要があります。

その際も、最初の手順と同様に、こすらず押し当てるように優しく拭くようにしましょう。

温水便座の使い過ぎには注意!

トイレットペーパーで拭くよりも、きれいに便を洗い流せると人気の温水便座ですが、実は使い過ぎによるトラブルもあります。

肛門は温水で必要以上に洗いすぎると、皮膚がふやけて傷がつきやすくなったり、皮膚上の有用な常在菌まで洗い流してしまいます。

そのような状態になると各痔症状に始まり、肛門周囲の湿疹や、肛門皮膚病、肛門潰瘍、肛門狭窄、直腸炎など様々な病症を引き起こしかねません。

近年、温水便座でないと便が出にくい“温水便座症候群”という言葉まで現れ、温水機能を浣腸的に使用するなど、洗浄という本来の目的とは異なる使用方法をとられている方も少なくありません。

外部からの刺激がないと便が出にくくなるということは、痔の主原因の一つである便秘を誘発することにもつながりかねます。便利な温水便座ですが、使用方法や使用時間、使用回数に注意し、正しく使うように心がけましょう。

痔の予防には正しくお尻を清潔にすることが大事

痔の発症を抑えるために、お尻を清潔に保つことの重要性をお伝えしました。

今回、ご紹介したお尻の正しい拭き方を実践して、普段から痔の予防を心がけることで、痔の発症のリスクをぐっと抑えることができるはずです。ぜひお尻の正しい拭き方をマスターしてください。

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