痔の手術は再発や術後の入院期間のリスクを考えて判断する

家庭用痔治療薬(市販薬)では治せない重篤な痔の症状に対し、医療機関での手術を検討される方がいらっしゃいますが、実際にどのような内容なのか?

このページでは、痔の症状に合わせた手術内容と共に、再発や入院期間等の痔の手術に伴うリスクと合わせてご紹介します。

痔 手術 判断方法

そもそも、痔の手術は肛門科のある病院で

痔の手術は、基本的に肛門科のある病院で行います。肛門診療を担当している医師は多数いますが、大腸の外科や内科を兼ねている先生も多く、より確実な手術を行いたいという方は“痔を専門とする医師”のいる病院から選ぶことをお勧めします。

検索方法は様々ですが、日本臨床肛門病学会が認定する専門医がいる病院を訪ねてみるのはいかがでしょうか。

痔の手術には3つのリスクがある

手術を行うことで痔を完治させることは可能です。しかし手術を受ける前に知っておくべき3つのリスクがあります。

ここでは3つのリスクをそれぞれ詳しく解説していきます。

痔の手術には費用がかかる

痔の手術は当然無料ではありません。

どのような症状であっても基本的には健康保険が適応されますが、症状の進行具合や、手術の難しさによって費用は変動します。

参考までに、比較的軽い痔症状(I~II度のいぼ痔手術や、切れ痔、浅い痔瘻など)の場合、本人の3割負担で4~5万円前後が相場と言われています。

一方、重篤化した痔症状(IV度のいぼ痔、肛門狭窄を引き起こしている切れ痔、複雑化した痔瘻、いぼ痔と痔瘻の合併症など)は、より高度な手術を行うために自費治療を案内される場合があり、その際は一度の手術で30万円を超えるケースもあります。

さらに後述する“入院を必要とする場合”には、手術の費用に加えて入院費用も加わるため、想定していた以上の支払いが発生する可能性があることを理解しておきましょう。

痔の手術をしても再発リスクがある

どのタイプの痔の手術を行っても、手術を行う前から再発率といわれる不快な数字がつきまとい、それが0%になることはありません。

ヒサヤ大黒堂では、痔とは有害な老廃物を原因とする内因性の内臓疾患であり、体内に病根がある限り、何度も発症を繰り返す病と考えています。

つまりメスを使って病変部を切除したとしても、病根が残っている限り、根治に至ることはできないのです。

ここで一つ、手術を受けたものの痔が再発してしまったという、ヒサヤ大黒堂に寄せられたある方の声をご紹介します。

「私が痔を自覚したのは41歳の時でした。前から便秘がちだったところに、冬の冷え込みがたたったのか、脱肛と出血を繰り返すようになりました。人に相談もできず、ただ悩むばかりでいると、排便時には鮮紅色の大量の出血に加えて、脱出も大きく膨らんで戻らなくなりました。辛抱できずにお医者さんに診てもらうと、手術を勧められ、何も分からないままお任せしました。それでいったんは治まったのですが、3年後、お尻が裂けたかと思うような激しい痛みと共に、脱肛と出血がぶり返したのです。主人に前とは別の病院に連れて行ってもらうと、ここでも手術と言われ、二度目の手術を受けざるを得ませんでした。これでようやく治ったと安心していたところ、それから数年して再発です。痔のしつこさにゾッとするとともに、やはり痔は手術では完全には治らないのかと漠然と思ったものでした…」(岩手県在住のKさん(女性))

痔の手術後は入院が必要

痔は軽度の症状であれば日帰り手術も可能ですが、メスを使った手術の多くは、その後の経過治療や安静を保つために、入院を必要とする場合があります。

社会人の方にとって、まとまった休みを取ることはなかなか難しく、人によっては高額な手術費用以上のネックになるポイントとも言えます。

また“痔のために入院する”ことを、恥ずかしさから報告できない、だから手術を受けられないという方もいらっしゃいます。

手術は受けたいが入院はしたくないという方は、一度医師と相談してみるのもいいでしょう。

痔の手術に関してのリスクについてご理解いただけたでしょうか?

手術に不安があるという方はメスを入れずして根治へと導くヒサヤ大黒堂の不思議膏を、ぜひお試しください。

では、次に各痔の症状別の手術方法について詳しくご紹介していきます。

いぼ痔の手術方法と入院期間

いぼ痔の手術には痔核を一時的に硬化・縮小させて出血を抑制する「注射療法」や、痔核に小さな輪ゴムをはめ込み根元を締め付けて取り除く「ゴム輪結紮(けっさつ)療法」など、入院を必要としない外来措置があります。

しかし、それらの措置では対応できないほど痔核が大きくなった場合や、何度も再発を繰り返す場合には、手術を勧められます。

代表的な手術としては「結紮切除術」と「注射療法(ALTA療法)」があります。

結紮切除術

痔核を根元部分から糸でしばって、放射状に根こそぎ切除する方法です。

手術中は腰椎麻酔を行うので、痛みを感じることはありません。

以前は痔核を切り取った傷口を開放したままでしたが、近年は傷口を縫う半閉鎖手術が主流となっています。これにより術後の肛門狭窄のリスクが軽減され、出血量も減少、傷口の治りも短縮されるようになりました。

とはいえ、メスを使った手術であり、傷口も大きいため、その後の治癒も含めて入院は必須となります。

入院期間
1週間~10日前後

注射療法(ALTA療法)

痔核を切除せずに治す療法です。

アルミニウムカリウムタンニン酸液(ALTA)と呼ばれる注射液を患部に直接打って痔核を線維化(硬化)させ、半永久的に固定・縮小させる方法です。

局所麻酔を打った後に手術を行うため、痛みはありません。

ただ、強い薬液のため正しく注射しないと合併症を引き起こす可能性があるため、手術の際は1つの痔核に対して4か所に適量ずつ注射する4段階注射法と呼ばれる特殊な方法で行われます。

結紮切除術と違ってメスを使わないため、術後の痛みも少なく、日帰り手術も可能です。

入院期間
日帰り可能

切れ痔の手術方法と入院期間

切れ痔は原因となる便秘や下痢を、食生活や排便習慣の改善などで防ぎ、補助時に薬物を使って傷を治す「保存療法」が基本として行われますが、排便時の痛みがひどい時や、再発を繰り返して肛門狭窄になった場合には、手術を勧められます。

代表的な手術としては「用手肛門拡張手術」、「内括約筋側方皮下切開術(側方皮下内肛門括約筋切開術)」、「皮膚弁移動術」があります。

用手肛門拡張手術

裂肛によって引き起こされた軽度の肛門狭窄を改善する手術で、麻酔をかけた肛門に指を挿入して、狭くなった肛門を広げます。

麻酔に加えて切開を行わないため痛みはなく、傷を作ることなく治療することができます。また日帰り手術が基本となります。

入院期間
日帰り可能

内括約筋側方皮下切開術(側方皮下内肛門括約筋切開術)

括約筋の緊張が強いことが切れ痔の原因と判断され、慢性的に切れ痔ができる場合に行われる手術です。

肛門周囲の皮膚から粘膜下へとメスを挿入し、狭くなった内括約筋の一部を切開することで、肛門を拡張させます。

また病変部がある場合にはそれを取り除くこともあります。局所麻酔を行いますが、施術自体は短時間で済むことが多く、日帰り手術が基本となります。

入院期間
日帰り~3日前後

皮膚弁移動術

切れ痔が慢性化して潰瘍や肛門ポリープ、見張りイボが形成されたり、さらに肛門狭窄がひどい場合に行われる手術です。

メスで潰瘍やポリープを切除し、同時に狭くなった肛門を切開して広げます。さらに切除した傷口をすぐ外側の皮膚と縫合します。

結果として皮膚の弁が作られ、これが肛門の中に移動していくことで新たな肛門となります。複雑な手術になるため入院を伴うことが多いです。

入院期間
1週間~10日前後

痔瘻の手術方法と入院期間

痔の中でももっとも複雑な症状である痔瘻。

肛門周囲膿瘍は外来での処置が可能で、皮膚を切開して溜まった膿を排出する「切開排膿」を行い、抗生物質や鎮痛剤を投与します。しかし多くの場合、痔管が体内に残って痔瘻へと発展することがあります。

代表的な手術に「切開開放術」、「括約筋温存手術」、「シートン法」があります。

切開開放術

比較的浅い痔瘻に行われる手術で、痔瘻の入り口と、肛門内部にある膿の元(原発巣)、さらに原発巣から伸びている痔瘻管と、肛門周辺にできた膿の出口のすべてを切除する手法です。

切除後は時間をかけて自然に肉が盛り上がるのを待ちますが、痔瘻管の走る位置や、深さによっては、肛門括約筋を大きく傷つける可能性があり、痔瘻が治っても、肛門の締まりが悪くなったり、いびつに変形してしまうというリスクを抱えています。

入院期間
1週間~10日前後

括約筋温存手術

患部が深い位置にあり、切開開放術では肛門の変形などのリスクがある痔瘻に用いられる手術です。

肛門括約筋の損失を最小限にとどめるために痔管のみをくりぬき、必要最低限の部分だけを切除する手法です。手術後の肛門の機能障害が少なくすむというメリットがある一方で、切開開放術に比べて再発率が高いというデメリットも含まれています。

入院期間
1週間~10日前後

シートン法

括約筋温存手術と同じく切開開放術ではリスクがある痔瘻に用いられる手術です。

瘻管に特殊なゴム(シートン)通して縛り、徐々に瘻管を切開して開放する手法です。

ゴムを通すのには外来で行う場合と、入院が必要な場合とがあります。

括約筋温存手術にくらべて再発する可能性も低いですが、治るまでに数か月かかるというデメリットを抱えています。

入院期間
日帰り可能

痔の手術後に過ごし方にも注意が必要

シートン法のような長期治療ではない場合、いずれの手術も術後、症状が治るまでに約1か月の間は安静にする必要があります。

期間中は肛門に負担をかけるような激しい運動は避け、肛門の皮膚(傷口)を清潔に保つ必要があります。

入院手術の場合は、入院期間中は基本的に毎日診察を行い。退院後も1週間に1度のペースで診察を行い、完治までを見守ります。

日帰り手術の場合であっても同様に、1~2週間に1度は診察が行われますが、ここを怠ると再発の可能性がグンと高まるので注意が必要です。

手術以外の治し方も検討してみる

痔の具体的な手術方法と合わせてリスクについてもご紹介しましたが、リスクを知ったことで手術を受けることをためらうといった方も少なくないでしょう。

しかしよく考えてください。痔の治療の手段は何も手術だけがすべてではありません。

ヒサヤ大黒堂の家傳薬「不思議膏」は力強い浸透力で、体内の病根に働きかけ、有害な老廃物を吸収し、手術によるメスでは取り除けないような病根を除去していきます。

症状の治まりではなく「根治」を目指す方にとって最良の選択肢になり得る薬と言えます。

手術とは別の方法で治療をしたい、痔の苦しみから解放されたいという方。ぜひ、不思議膏を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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