【画像付き】痔瘻は放置するほど悪化する自然治癒することのない症状

【画像付き】痔瘻は放置するほど悪化する自然治癒することのない症状

痔の症状の中では低い頻度であるものの、一度発症すると最も厄介な症状である痔瘻。

ここでは痔瘻が厄介である理由や、治療方法についてご紹介していきます。

痔瘻は肛門周囲膿瘍を放置することで発生し悪化していく厄介な痔の症状

痔瘻はいきなり発症する例は稀で、ほとんどが初期症状である肛門周囲膿瘍を放置することで発症します。

肛門周囲膿瘍とは、肛門陰窩の中にある肛門腺に細菌が入り込むことで発生します。

炎症が起こり、化膿した状態で、溜まった膿によって皮膚が腫れ、圧痛や鈍痛が生じます。

何らかの方法で排膿されると、症状は落ち着きますが、多くの場合、膿の管である瘻管が残った状態になり、肛門内にできた細菌の入り口と、膿が流れ出た皮膚の表面が1本のトンネルの様に貫通してしまいます。

痔瘻

このトンネルが出来た状態こそが痔瘻と呼ばれる症状です。

なお、肛門周囲膿瘍が発症した際の排膿の方法は医療機関での切開、または自然に破れるなどありますが、無理に自分で排膿しても、痔瘻ができるという結果に変わりはありませんのでご注意ください。

痔瘻の初期症状ともいえる、肛門周囲膿瘍の症状については、下記ページでもまとめているので参考にご覧ください。

痔瘻の痛みは初期症状である肛門周囲膿瘍が原因。肛門周囲や肛門の奥が痛むと治療開始の合図

勘違いの恐れあり!痔瘻は自然治癒することはほとんどない

痔瘻になると瘻管から常に膿がにじみ出るなど不快な症状が続きますが、しばらくすると膿が排膿されなくなります。

この時点で痔瘻は自然治癒したと勘違いする人もいるでしょうが、これは間違いです。

瘻管の一部がふたを閉じただけであり、肛門周囲膿瘍となって再び腫れあがり、激しい痛みや熱を引き起こすという悪循環を繰り返します。

いぼ痔や切れ痔の場合、生活態度の改善などでごく稀に薬や手術に頼らずとも自然治癒することもありますが、痔瘻に関しては自然治癒はほとんど起こりえないと認識しましょう。

痔瘻で悩んでいた方のお声をみると、やはり一度治ったように勘違いした結果、症状が悪化してしまった方もいるようなので、注意が必要ですね。

つらい痔瘻の症状で悩んでいる人の声と対策方法

 

痔瘻を放置しておくと臭いが発生する場合もある

瘻管がふさがって再び肛門周囲膿瘍になった際、同じ瘻管から排膿される場合もあれば、また別の瘻管を作ることもあります。

瘻管が複雑化すること、患部が広がり、症状も悪化していきます。

症状が重篤化したケースの中には、瘻管が太くなって、膿だけでなく便まで漏れ出すようになるといった非常に辛い症状も含まれています。

そうなると不快な臭いも発生してしまうことから、放置せず早めの治療が重要になります。

お尻から異臭がしたら、かなり症状が悪化している状態といえるので、早期治療をおすすめ致します。

痔瘻はにおいで判断することができる。悪臭を感じたら要注意

痔瘻は体の奥深くまで病根が残るため、手術しても再発する可能性がある

痔瘻はいぼ痔や切れ痔と違って痛み止め以外の市販薬に一切効果が期待できないため、一刻も早く治療を進めていく必要があります。

瘻管の位置によっても変わりますが、痔瘻の治療に有効な手術法が複数あります。

手術を行うことで痔瘻を完治させることが可能ですが、残念なことに、それは一時的な症状の治まりであって、病原そのものを取り除く根治には至ってはいません。

痔瘻の原因は“有害な老廃物を原因とする内因性の内臓疾患”です。

つまり体内に病根がある限り、何度も発症を繰り返すしつこい病です。

強い痛みや高額な費用を伴って手術を選択しても、再発の可能性があるゆえに決して安心できない、それが痔瘻という症状の恐ろしさなのです。

痔の手術をした結果、再発してしまった方の声をまとめてみましたので、手術を検討されている方も一度ご覧ください。

切れ痔・いぼ痔・痔瘻の手術をしたけど再発してしまった人たちの体験談

写真と共に確認する痔瘻の症状

痔瘻 場所

痔瘻やその初期症状である肛門周囲膿瘍やできる場所や、その症状について写真や画像を交えて解説します。

写真で確認する痔瘻の発生場所

痔瘻のできる場所は、その初期症状であたる肛門周囲膿瘍ができる場所と基本的に同じです。

肛門周囲膿瘍が発生する肛門腺は、直腸と肛門の境となる歯状線の肛門陰窩の中にあります。

この肛門陰窩に入り込んだ細菌によって肛門腺が感染し、炎症が起こることで化膿を引き起こすのです。

肛門周囲膿瘍ができると溜まった膿によって皮膚が腫れ、圧痛や鈍痛が生じます。それでは実際に肛門周囲潰瘍の写真を見てみましょう。

肛門周囲膿瘍 画像

肛門の周りに膿がたまって腫れている個所が複数あるのが見えるでしょうか。

初めて肛門周囲膿瘍を患った際は、基本的に1つの腫れですが、放置して瘻管が複雑化すると写真のように一度に複数の腫れができることもあります。

痔瘻はこの膿のたまりが切開などによって排膿され、傷口に孔が開いた状態(瘻管が出来た状態)を指します。

痔瘻とわかる7つの症状とセルフチェックポイント 

ここからは痔瘻および肛門周囲膿瘍の症状について説明します。

匂いや体温など7つの症状があるため、順にご紹介します。

におい
肛門周囲膿瘍は膿がたまって腫れている段階なので、特ににおいはありませんが、痔瘻になると、にじみ出る膿によって不快なにおいが伴います。
体温
肛門周囲膿瘍により膿がたまっているときは発熱する場合があります。ひどい時には39度以上の高熱を伴う場合もあるので注意が必要です。切開などにより排膿されると熱も下がります。
痛み
肛門周囲膿瘍を発症すると強い圧痛や鈍痛が生じます。悪化すると座っていること辛くなったり、あまりの痛みに歩行が困難になることもあります。切開などにより排膿されると、嘘のように痛みが治まります。
出血
肛門周囲膿瘍の時に出血することはありませんが、排膿され瘻管ができると、時折膿に交じって出血をする場合があります。
汁(膿)
肛門周囲膿瘍は、膿がたまっている段階なので、膿などの分泌液が出ることはありません。排膿されて瘻管ができると、その孔が閉じるまで持続的に膿の排出が行われます。特に痛みがないのに下着が汚れている場合は、痔瘻による膿と疑ってよいでしょう。
しこり
肛門周辺にしこりが出来ている場合、いぼ痔などほかの痔症状の可能性もありますが、肛門周囲膿瘍を切開した後にできたしこりであれば、瘻管である可能性が高いです。しこりが瘻管である場合の特徴として、押しても特に痛みがない、強く推すと膿がにじむなどがあります。
かゆみ
肛門周囲膿瘍から、痔瘻の状態に変わると、瘻管から持続的に膿の排出が行われるようになります。膿が肛門周辺に付着すると、かゆみを伴うこともあります。また慢性化するとかゆみだけでなく、湿疹や皮膚炎を招くこともあります。

これらを元に、できるだけ早急に痔瘻に気づき、治療に進んでいただくために、痔瘻に関連するチェックシートをご用意しました。

上記、1つでも該当すれば痔瘻または肛門周囲膿瘍の可能性があります。次に痔瘻の治し方と注意点についてまとめましたので、よくご覧下さい。

痔瘻の手術方法。3つの手術方法の違いを紹介

痔瘻の治療は基本的に手術によって行われます。ここでは代表的な手術方法と入院期間を紹介します

痔瘻の手術方法1:切開開放術

比較的浅い痔瘻に行われる手術で、肛門内部にある痔瘻の入り口と、膿の元(原発巣)、瘻管、肛門周辺にできた膿の出口のすべてを切除する手法です。

切除後は時間をかけて自然に肉が盛り上がるのを待ちますが、痔瘻管の走る位置や、深さによっては、肛門括約筋を大きく傷つける可能性があり、痔瘻が治っても、肛門の締まりが悪くなったり、いびつに変形してしまうというリスクを抱えています。

入院期間の目安は、1週間〜10日前後

痔瘻の手術方法2:括約筋温存手術

部が深い位置にあり、切開開放術では肛門の変形などのリスクがある痔瘻に用いられる手術です。

肛門括約筋の損失を最小限にとどめるために痔管のみをくりぬき、必要最低限の部分だけを切除する手法です。

手術後の肛門の機能障害が少なくすむというメリットがある一方で、切開開放術に比べて再発率が高いというデメリットも含まれています。

入院期間の目安は、1週間~10日前後

痔瘻の手術方法3:シートン法

括約筋温存手術と同じく切開開放術ではリスクがある痔瘻に用いられる手術です。

瘻管に特殊なゴムを通して縛り、徐々に瘻管を切開して開放する手法です。

ゴムを通すのには外来で行う場合と、入院が必要な場合とがあります。

括約筋温存手術にくらべて再発の可能性も低いですが、治るまでに数か月かかるというデメリットを抱えています。

痔瘻の手術の中では唯一日帰りでの手術が可能です。

痔瘻手術にはリスクもあることを理解しておく

症状が悪化した場合、手術で治療することが多いのですが、痔瘻手術にも大きなリスクが存在します。

高額な治療の他にも、2つのリスクについてご説明します。

痔瘻手術後の生活は大変

シートン法のような長期治療ではない場合であっても、手術後約1か月の間は安静にする必要があります。

安静期間中は肛門に負担をかけるような激しい運動は避け、常に肛門周辺の皮膚(傷口)を清潔に保つ必要があります。

また退院後も1週間に1度のペースで診察を行い、症状が治るまでを見守らなければなりません。

これら一つでも怠ると、再発の可能性が高まり、せっかくの手術を無意味なものにしてしまうので細心の注意が必要です。

痔瘻手術をしても再発する可能性がある

痔瘻ははいくら再発する可能性が少ない手術を選択した場合であっても、再発の確率をゼロにすることはできません。

痔瘻をはじめとする痔の症状はすべて“有害な老廃物を原因とする内因性の内臓疾患”です。

表面上では消えたとしても、見えざる病根がある限り、何度でも再発してしまう。

それが痔という病気の恐ろしいところです。

不思議膏も痔瘻治療におすすめ

再発のリスクを知ったことで手術を受けることをためらうといった方も少なくないでしょう。

そんな方に、ぜひお試しいただきたいのがヒサヤ大黒堂の家傳薬「不思議膏」です。

「不思議膏」は力強い浸透力で、体内の病根に働きかけ、有害な老廃物を吸収し、手術によるメスでは取り除けないような病根を除去していきます。

一次的な症状の治りではなく、二度と再発しない根治を目指す方にとって最良の選択肢になり得る薬と言えます。

手術とは別の方法で治療をしたい、痔の苦しみから解放されたいという方。ぜひ、不思議膏を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

ここまでは、症状や治療方法についてご紹介してきました。

ここかれは、どのように痔瘻になるのか原因と、予防がするための生活習慣についてご紹介していきます。

下痢などが原因となり痔瘻となる

痔瘻の主な原因とされているのが下痢による細菌感染です。

肛門腺のある肛門陰窩は小さなくぼみなので、普通は便が入り込むことはありませんが、下痢の場合にのみ隙間に入り込んでしまうことがあります。

また、ただの下痢だけであれば必ずしも肛門周囲膿瘍を引き起こすというわけではありません。

肛門腺の付近に傷があったり、体の抵抗力が弱っていたりしていると、感染を引き起こしてしまうのです。

結論として、最も痔瘻を引き起こすタイミングは“体の抵抗力が弱っているときに下痢になること”といえます。

下痢が痔瘻を引き起こす流れはこのような流れです。

  1. 下痢などをきっかけに肛門陰窩(原発口)に細菌が入り込む

  2. 肛門腺に炎症が起こり化膿して膿が溜まる(肛門周囲膿瘍)

  3. 別の出口から溜まった膿が排泄される

  4. 原発口と膿の出口がつながり瘻管となる
  5. 排膿がしばらく続き、瘻管が一時的に閉じても再び化膿、排膿が繰り返される

下痢などがきっかけとなり、肛門周囲膿瘍や痔瘻になっていくことがわかりますね。

では、男性と女性どちらが痔瘻になりやすいのか?

実は性別差があまりないことがわかっております。

女性も男性も痔瘻になる可能性がある

痔瘻は古くから女性よりも男性に多い痔の症状といわれています。(男性の痔発症者の18%、女性の痔発症者の5%。※社会保険中央総合病院台帳黄門病センター肛門科における1960年~2004年までの統計結果)。

発症する年齢層では、男女ともに30~40代が最も多いとされています。

男性の方が多い理由は、今もはっきりとはわかっていません。

可能性として、男性特有の生活習慣や、ストレスが、痔瘻の最大の原因である下痢を引き起こしていることが挙げられます。

また男性は女性よりも筋力が強く、腹筋が弱いことで起こる便秘などの排便困難を起こしにくい=その代わりに下痢になりやすい、などが挙げられます。

男性に多い痔症状ではありますが、女性が発症する可能性がゼロということではありません。

非常にデリケートな症状であるため、我慢してしまう女性が多く、我慢の限界が来た時にはかなり進行しているという場合もあるので油断は禁物です。

とにかく痔瘻の原因は、排便トラブルであり、それらを引き起こさないような生活を送ることで、日常的に痔瘻を予防することができるのです。

次に、日常生活の中でできる痔瘻を予防する方法についてまとめてみましたので、ご覧下さい。

日常生活の中でできる痔瘻の予防方法

痔瘻と肛門周囲膿瘍は肛門陰窩に細菌が入り込むことで発症しますが、その主な原因は下痢や軟便によるものです。

日常生活でできる痔瘻の予防方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

食生活を見直し、下痢にならない体に。

“食物繊維をたっぷり含む”、“香辛料をとりすぎない”、“アルコールを控える”など普段の食事の内容を見直すことで、下痢のリスクを緩和することができます。

また毎日朝食を欠かさずとるなど食事のリズムも大切にし、便通を良くするようにしましょう。

適度な運動で免疫力を上げ下痢に対抗

慢性的な運動不足は免疫力を低下させ、下痢を誘発する恐れがあります。

日頃から適度な運動をすることで、免疫力を高め、下痢になりにくい身体作りをしましょう。逆に無理なダイエットは便秘や下痢の原因となりますので控えましょう。

十分な休養と適度運動でストレスフリーな生活を

疲れやストレスを抱えたままだと、免疫力が低下して下痢の原因になります。

日頃から十分な休養を取ったり、趣味に打ち込むなどして、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。

痔瘻を発症した以降も、日常生活が改善されない限り、病状はよくなることはありません。もし痔瘻を患ってしまったという方は、早期回復のためにも適切な治療と並行して日常生活を見直すようにしましょう。

痔瘻を放置してしまうと、大変な状態になってしまいます。ヒサヤ大黒堂で痔を根治された患者様の中から、かつて実際に痔瘻が重篤化してしまった方々の声をお届けしますので、ご覧下さい。

痔瘻を放置した人の体験談。放置すると日常生活に支障がでることも

痔瘻を放置してしまうと、どれほど辛いことが待ち受けているのか。ご紹介します。

「肛門の脇が腫れあがってこぶの様になり、化膿して下着がこすれると激痛が走りました。膿が溜まってくると痛みはひどくなり、足を一歩踏み出すだけで頭まで突き抜ける痛みが襲ってきて、下半身がしびれました。一度膿が出るとしばらくは楽になりますが、これの繰り返しです」

(Iさん:男性)

「化膿している時の鈍痛は表現のしようがなく、それがしばらくすると潰れ、膿や血、水のような分泌物が出るようになりました。腫れのひどい時には歩くこともできず、排便後は肛門をえぐり取られるような激痛が続きました」

(Kさん:男性)

「ズキンズキンといたたまれない痛みが終日続くようになり、坐薬はもはや全く聞きません。しこりの一部に小さな孔があき、そこから分泌物が染み出るようになり、塞がったと思うとまたできるという状態の繰り返し。そのたびに下着が汚れ、悪臭が漂います。この上ない不快感でした。」

(Fさん:男性)

これら以外にも、痔瘻の症状で悩んでいる人の声ページでは、痔瘻に悩んだ方の声をまとめているのでご覧下さい。

いぼ痔や切れ痔も症状が悪化すると大変な状態になってしまいますが、痔瘻については、痛みはもちろん膿や便が出てきてしまい、悪臭が漂よい日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。

ここまでひどい痔瘻にならない為にも、先述したチェックシートで1つでもチェックがついた人は早期治療を心がけましょう。

痔瘻は放置することで症状が悪化していく!早期治療が重要!

痔瘻は一度発症してしまうと手術なしでは完治できないと言われています。

痔瘻の初期段階である肛門周囲膿瘍を患った際には、早急に専門の機関で検査を行い、一刻も早く治療に専念するようにしましょう。

また仮に手術をしたとしても再発のリスクを抱えています。一次的な症状の治まりではなく、病根を元から断つ根治を目指す方は、ヒサヤ大黒堂の不思議膏をぜひお試しください。

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