便秘が痔の原因になる理由と日常生活でできる対策方法

ただでさえ辛い症状なのに、いぼ痔と切れ痔の原因にもなり得えてしまう便秘。

ここではなぜ便秘が各種痔症状を引き起こしてしまうのか、そのメカニズムをご紹介。
さらに日常生活の中で行える、便秘にならないための対策についても解説します。

便秘が痔の原因となる2つの理由

「便秘と痔は関係あるの?」と思う方もいるでしょう。

便秘が痔の原因となる理由は2つあるので、ご説明いたします。

便秘による強いいきみが、いぼ痔を誘発

いぼ痔(痔核)は、肛門周辺の静脈叢が強い圧力を受けて鬱血し、部分的に腫れて形成されますが、その主な原因が便秘です。

なかなか出てこない便を無理やり押し出そうと、強くいきむことで静脈叢が圧迫されるほか、長時間トイレに座り続けることでも肛門に負担がかかり、さらに鬱血が誘発されてしまっているからです。

便秘による硬い便や太い便が切れ痔を引き起こす

便秘は硬い便や、太い便が原因で起こることが主ですが、それらの便が排泄される際に、肛門粘膜や肛門上皮を傷つけることがあります。

これはいわゆる切れ痔という症状で、いぼ痔に比べれば痛みが激しく、出血を伴うこともあります。

それら不快な症状を恐れてしまうと自然と便を我慢するようになり、さらに重い便秘になってしまう悪循環に陥ってしまいます。

痔の原因となる便秘にならないために、日常生活でできることはたくさんあります。

便秘を防ぐために日常生活でできる方法をご紹介するので、痔とは無縁の生活を送りましょう。

食生活の改善で便秘を予防し痔を未然に防ぐ

食生活を改善すると、便秘を防ぐことができます。

ポイントは3つあるので、ご紹介していきます。

積極的に食物繊維や乳酸菌を摂る

野菜やいも類、豆類、きのこ類、海藻などに含まれる食物繊維は、腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、さらに便を軟らかくする効果があります。

またヨーグルトや発酵食品などに含まれる乳酸菌には整腸作用があります。

便秘を防ぐために、食物繊維や乳酸菌の入った食品を積極的に摂るように心がけましょう。

偏った食事をしない

便秘は腸内環境の乱れによって生じますが、特に腸内で悪玉菌を増やしてしまうような食材の過剰摂取には注意が必要です。

悪玉菌を増やす料理の例としては、タンパク質を含んだ肉料理や、脂質を含んだ脂っこい料理、砂糖を使った料理などが挙げられます。

毎日欠かさず朝食をとる

食のリズムが悪く、特に朝食を抜いているという方は、便秘になりがちです。

きちんと朝食をとることで腸が活発に動き出し、便意を誘発させます。

さらに起床直後に、冷たい水をコップ一杯飲むだけでも、腸への良い刺激になります。

規則正しい生活リズムも便秘を防ぐポイント!

食事だけでなく、生活リズムを正すのも実は重要なポイントです。

睡眠や運動など3つのポイントがあるので、ご紹介します。

規則正しく十分な睡眠をとる

人間の体は一定の生体リズムに従って働きますが、慢性的な寝不足や不規則な生活を送ると、自律神経に乱れが生じて免疫力が低下し、便秘の原因になってしまう可能性があります。

起床時間と就寝時間を固定化し、睡眠の質を上げて、生体リズムを整えるようにしましょう。

ストレスを溜めないこと

長時間労働による肉体的ストレスや、人間関係による精神的なストレスが慢性化するとストレスホルモンと呼ばれるホルモンが過剰に分泌され、自律神経に乱れが生じます。

ストレスの原因を断つことが出来れば1番ですが、それが難しい場合でも、できるだけストレスを溜めないように、趣味に没頭するなど自己流のストレス発散法を身につけましょう。

運動不足にならないこと

慢性的な運動不足は細胞の活性化を妨げ、免疫力を低下させてしまう要因の1つです。

日頃から適度な運動で汗を流し、運動不足にならないように心がけましょう。

しかし、あまりに激しい運動を1度に行ってしまうとかえって体に負担がかかり、免疫力の低下につながるので要注意です。

痔を誘発しない2つのトイレテクニック

便秘になってしまっている場合でも、トイレでできできる痔を誘発しないテクニックがあります。

大きくポイントは2つあるので、ご紹介します。

排便時に強くいきまないことで痔の誘発を防ぐ

強いいきみは痔の要因となるため、排便時にいきむ時間は5秒~10秒を目途にし、あまり強くいきまないようにしましょう。

また、いきんでも便が出ない場合は、素直にあきらめることが肝心です。

また少し便が出て、まだ残便感があった場合も、一度に出し切ろうとせず、再び便意を感じてからトイレに行くという心構えでいましょう。

長時間のトイレは避け5分以内とすることで痔の誘発を防ぐ

便座に座っているだけで、静脈叢への圧迫となります。トイレに入る時間は3分から5分程度を目安にし、出ない場合は無理せず切り上げるようにしましょう。

トイレでのスマホ操作や、新聞を読むなどの行為は、長時間トイレの原因となるので、最初から持ち込まないようにしましょう。

痔を予防するトイレテクニックついては下記2つのページにもまとめているので、こちらも合わせてご覧ください。

便秘解消に期待できるセルフケア

今説明してきた対策方法にプラスして、できる便秘の予防方法もあります。

ツボや体操など具体的な方法をご紹介します。

便秘解消に効くツボ押し

人間の体には300以上のツボがありますが、その中で下記3つのツボは便秘解消に効果的といわれているので試してみてください。

  • 「合谷(ごうこく)」:親指と人差し指の付け根の骨が交わるところの内側にある
  • 「三陰交(さんいんこう)」:内側のくるぶしの骨から指幅4本分ほど上、すねの骨の後ろのくぼみにある
  • 「天枢(てんすう)」:へそから指幅3本分ほど外側のところにある

1か所につき3~5回ゆっくりともみほぐすように押してみましょう。

便秘解消に効果的な体操

べッドの上でできる簡単な体操でも便秘の解消を促すことができます。

  • 手を顔の下に置いてうつぶせで寝ころび、ひざを伸ばしたまま、ゆっくりと大きく上下させるバタ足体操
  • 同じ態勢のまま、左右交互にひざを曲げて、かかとでお尻を叩く動作を、左右あわせて計20回行うお尻叩き体操

便意が起こりやすい朝、布団から出る前にトライしてみましょう。

便秘薬の服用

あまりにひどい便秘の場合は薬の力に頼るのも一つの手です。

腸内細菌のバランスを整える整腸薬や、腸を刺激して排便を促したり、便をやわらかくして排便しやすくする緩下薬があります。

初めて使用する際には作用の穏やかな薬から使用するようにしましょう。

また、ヒサヤ大黒堂の治療保健薬「金鵄丸」もオススメです。

金鵄丸は吟味を重ねた17種類の自然の生薬から成り、その薬効は血液循環を良くして、内臓機能を整え、便秘の解消を促します。また新陳代謝を高める薬効もあり、不思議膏の治療効果を促進する効果があります。

便秘がなぜ痔を誘発するのかを理解したら

普段から、便秘にならないような生活を送るように心がけましょう。

万が一、便秘になってしまった際は、それをきっかけに痔にならないように気を付けて行動し、同時に便秘の解消するための方法を実践するようにしましょう。

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